午後からは、
いやぁ、川崎にこんな素晴らしい施設があるとは全然知りませんでした・・・。
小田急線の向ヶ丘遊園駅から歩いて行ける生田緑地のなかに川崎市が整備した施設です。
古くは17世紀(1600年代)といいますから、今から約300年位以上前の建物が、
全国各地から移築されています。
こちらはまだ新しい、川崎にあった明治時代の建物。
この時代ですと、「ガラス」が使われています。
「だいどころ」=キッチンではないということも恥ずかしながら知りませんでした・・・。
炊事をする場所はこの手前の土間にありました。
移築、改修途中の貴重な姿も見れました。
昔は、お水が貴重でしたので風呂場がある家が少なく、
川や池などで、「拭く」、「浴びる」が多かったようです。
このお家は浴槽なし。からだにお湯をかけるだけの「ふろば」のようです。
この藁の囲いは、「雪除け」です。
雪深い地方ではもっと頑丈な囲いで対策をしていたそうです。
雪に埋もれると1階からは出入りできませんので、冬の間は2階から出入り。
そうなると1階は冬場は地下室のような感じだったのでしょうか?
照明もない時代でしたので真っ暗だったのでしょうか。
(なんだか、昔の生活をいろいろと想像してしまいますね。 )
最後に拝見したのが、千葉の漁師さんの家。
この家は、ここに移築されるまで実際に使われていた家だそうです。
印象的な話は、この曲がった「梁」。
まっすぐなものは、一般の家では使えないのでこういった曲がったものを使っていたそうです。
移築前の最後の主も、移築の際に天井板をはがしてみた時に初めてこの梁を見たそうです。
ということは、時代に合わせ「リフォーム」を繰り返し、親から子へ、子から孫へと
何代にもわたり、大事に使われてきたことの証ということなんですね。
中古戸建を扱う際に「築後20-30年経過した家は価値はゼロ」なんて言われます。
200~300歳の家々を見たらもったいない話だなぁと、いろいろ考えさせられました。
また、建物の歴史というよりは、そこで暮らしていた我々の先祖たちの
暮らしそのものが見えてくるような素晴らしい体験でした。
見学できた建物は半分くらいでしたので、次回はゆっくりと見に行きたいと思います。
皆様もぜひ行ってみてください。
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