風香るいおり【戸建】

大町の静かな住宅街に、ひっそりと佇む築年不詳の古民家。

地元の老舗工務店さんが手をかけ、この度生まれ変わりました。

風が香るいおり、香風庵と名付けられたこの平屋。

若造には出せない、この照り、渋み、重厚感。

でも、この空間が重苦しく窮屈に感じないのは、

この広い土間と大きなガラスの効果。

窓から差す光と吹き込む鎌倉の風に乗って、歴史が薫ってくるかのようです。

贅沢にヒノキ無垢材を用いたフローリング敷きのDKはモダンな雰囲気ですが、

奥のお座敷はがらっと雰囲気が変わった畳敷きの和室。

品のあるお茶室のような、まさに【侘び寂び】の世界です。

四角く切り取られた大小の窓。

さまざまな方向から光が差し込んできます。

時間、季節の移ろいによって光の差す角度が変わり、

いろいろな表情を見せてくれそうです。

今であれば、カエデやツタが

黄色からほの赤く染まってゆくさまを。

もうちょっと前であれば、金木犀の芳香があたりを満たしていたそうですよ。

なるほど、それで香る風の庵、なのですね。

なお。

お住まいに使うのにも良いですが、業種によりますが事業用もご相談可能です。

ただ、

とても静かなエリアなので、

大きな音がしたり、多くの人が出入りするような業種はゴメンナサイ。

また、大規模な改造・改修が必要な事業もゴメンナサイ。

インスピレーションが不可欠な、デザイン系のお仕事の事務所なんてどうでしょう？

テレワーク用の隠れ家、書斎、セカンドハウスにも良いかもしれません。

この土間スペースに、

ちょっと個性的な植物の鉢植えを並べたい。

ハンギングの植物やツタ系を絡ませて、

心地の良い木陰のようなベランダガーデンを作って…

なんて、妄想がふくらんじゃいます。

必要なものを、最低限。

持ち過ぎず、肩肘張らず、気取り過ぎず、無茶をせず、己を知り、余白を愛する。

そんな侘び寂びを感じる生活がここでは送れそうです。

なんにせよ、この空間を素敵に活用してくださる方をお待ちしております。