さて、前回の薬品作りを終えて次はプリント作業に入ります。
今回は何かの写真の像を作らないでいろいろな濃淡の青いプリントを作るのが目的です。
まず必要なのがこのセット
無酸性紙の上に薬品を1:1の割合で混ぜて刷毛で塗っていくんですが
今は乾燥している時期なので、紙を加湿する必要があるので蒸気に当てて慣らします。
塗り方によってムラが出るのでちょうどいい量の薬品を塗る必要があります。
クエン酸鉄(III)アンモニウムとフェリシアン化カリウム
薬品を混ぜた直後から紫外線に反応して感光し始めます。
なので、塗る時はできるだけ暗い場所。暗室用のセーフライト下であればなお良し。
塗った後は薬品と紙がまだ湿っていて落ち着いてないので、暗い場所にて紙を乾かします。
そして乾燥した紙の色がこちら。
うーん、なんだこれ?ですよね。
これを紫外線下に持っていきますと変色し始めます。
こんな感じに青くなってきました。
冬は紫外線が少なく夏は紫外線が多いので露光する時間を実験しながら調節する必要があります。
今回プリントを作る時期は冬、1分、2分、3分、5分、それ以上と露光させた紙を作ります。
そして現像作業ですが、この青写真と呼ばれるサイアノタイプには現像液はいりません。
水だけでいいので、ココハウス本店の裏にある井戸の水で洗っていきます。
こんな感じに
↑水で洗った後です。全然色が変わって綺麗になりましたね。
水でよく洗った後は乾燥作業です。
専用の場所はないので、その辺でプリントを乾燥していきます。
スポンジで水気をよくとって、
石畳の上にでも置いて、、
いい感じの青い色が出ましたね。
これ、そうですね。織田さんやせいやさんが言ってた、鎌倉ブルーとでも名付けましょうか。
今回は青い色のバリエーションが欲しかったので、結果こんな感じのプリントたちができました。
そして、乾燥させたプリントをフラットニングという平にさせる作業をしたいのですが、
もちろんこういう専用の機械はないので、
こういう時は時間を味方につけて、平な重いものを乗せてフラットニングします。
では次はいよいよココちゃんづくりスタートです。
その3へ続く。
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