昨日、先日お取引を終えた邸宅のブログを書いていて、函館にある母の生家をふと思い出していました。
昭和2年に曾祖父が建てたというこの家は、幼稚園の頃に祖父が亡なるまで私の田舎でした。
それを機に祖母も私たちが住む横浜へ引っ越してこの家も売却したようなのですが、その後も少し前まではレストランやギャラリー、カフェなどとして使われていたため、幸せなことに函館に行けば建物内に入ることができたのです。
空港からのタクシー酔いで母のハンドバッグにリバースしながらたどり着いた玄関。
絶対にさわるなよと言われた祖父の安定剤を飲んで全員を慌てさせたダイニング。
積もった雪があまりにキレイで窓から外にオシッコした洋室。
気難しい祖父がコッソリとプリッツを食べさせてくれた書斎。
建物のどこをとっても当時の面影を遺していて、鮮明にに幼き日の思い出に浸ることができたのです。んーノスタルジック。
観光協会HPにも掲載されていたり、この建物を取り上げたブログがあったり、映画のロケで使われたりと、なかなか大事に愛されているようでとても嬉しく、自分が建てた訳でもないですがこの建物は私の自慢でもあります。
結局南極北極、何が言いたいのかとかいうと、たっぷり愛された建物というのは、いくら歳をとっても絵になるなということ。
願わくば自分もそんな風に歳をとりたいなと思う節分の夜。
鬼は外、福は内。
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