それは藤沢からの帰り道、車の中ひとりでHi-STANDARDの「BRAND NEW SUNSET」を歌って気持ち良くなってる時のこと。
誰もいないはずの車内にふと気配を感じたのです。
すごーくわかりづらいのですけれども、上部中心あたりの黒っぽい点。
その正体は全人類の敵、そうカメムシ。
あわわわわ。
運転中の私にはなす術もないのですが、信号待ちになったとて、ヤツの必殺技である「カメ汁発射」の反撃を考えると迂闊に追い払うこともできず。
フロントガラス周辺を縦横無尽に動き回るカメムシ。何もできない私を嘲笑うかのように助手席に置かれたバッグに飛び乗ってきたではありませんか。
張り詰めた緊張感が車内を支配したその時、メーターはちょうど40km/h。
足りないか…でも、今しかない!
覚悟を決めた私が初手で必殺技「パワーウィンドウダウン」を繰り出すと、カメムシはよく晴れた6月の空へ飛び立ったのでした。
これぞまさに柔よく剛を制す。
もし私が理性を失ってぶっ叩いていたらお互いにとって悲しい結末が待っていたはずでしょう。
なあ、カメムシよ。達者でな。
そして、もう来ないでおくれ。
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