70代の男性が体に違和感を感じ、病院で診察を受けたところ、
末期ガンで、余命数ケ月との診断を受けました。
ショックのあまり放心状態で病院の廊下を歩いていると、
窓には満開の桜が今を盛りと咲誇っていました。
その時彼は、圧倒的な桜の美しさに心を奪われました。
これまで何十年、満開の桜を見てきたけれど、
これほどしっかりと桜を見、その美しさに感動したのは、
人生最後となろう目の前の桜が初めてでした。
それは絶望の中の一筋の感動という光明であり
その感動は、生きる喜びであることでした。
私はコロナ禍での自粛生活を余儀なくされています。
それはマイナスばかりではなく、
錆びついてしまった「感動のセンサー」を磨き上げる
チャンスの時かもしれません。
冷たい風の中から、春風の気配を感じる・・・・
土の中からちょっと顔を出した、青い芽をいとおしむ・・・
流れゆく雲の形から、動物を連想する・・
感動することは、生きる喜びなのです。
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