コミュニケーションの原点

外に遊びに出かけた4歳のドミニク君が、野生の小鹿を連れて帰って来ました。それを迎えた母親はびっくり仰天のことでした。

ドミニク君と小鹿はちょっと前に出会ったばかりなのに、強いコミュニケーションの絆で結ばれていました。

そんな小さな子供には、とっくに大人が失ってしまった特殊能力を持っていたのかもしれません。

それは大人には見えないものが見えたり、野生動物と素直な対話ができる、そんなコミュニケーション能力を持っていたのです。

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私の半生を振り返れば、ずっとコミュニケーションの仕事をしてきました。

美術学校を卒業し、広告代理店に入社し、デザイナー、アートディレクター、企画ブランナー、そして子会社の経営に携わってきました。

そして定年退職とともに画家の道を歩んで18年、最初は技術や能力を磨くことに専念しましたが、後期高齢者になってからもっと大切なこと、それは4歳の少年が野生の小鹿と出合ってた時の純粋な心の対話、コミュニケーション本来の気持ちこそ大切だと思うようになりました。

しかしその世界はとても深く、私にとっては鼻たれ小僧が入り口付近をオロオロしているそんな状態かもしれません。