私たちはいろいろな不安や悩みを抱えていますが、その解決方法として面白い話があります。
あのカーネギーホールを創ったアンドリュー・カーネギーは、鉄鋼王ともいわる大富豪でもありましたが、その成長過程ではたくさんの悩みを抱えていました。
例えば事業の問題だけでなく、身内の問題など思考停止寸前まで追い込まれていました。
えぃ!どうでもいいや!と、机の引き出しを開け、拳銃を取り出して自殺を図ろうとしましたが、たまたま拳銃の横に便せんがありました。
カーネギーは、死ぬ前にどれだけ悩みがあるだろうと、その便せんに箇条書きに書き出すことにしました。
そして書き終えてみると、70個もの悩み(探し出す能力もすごい!)となりました。
彼はそのひとつひとつをハサミで切りとり、以下のように仕分けをしました。
1、今すぐ取り組むべき悩み
2、今すぐ取り組まなくてもいい悩み
3、自分には解決できない悩み
まず 3、自分には解決できない悩み は悩んでもムダなので、カードは即座にゴミ箱に捨てました。
2、今すぐ取り組まなくてもいい悩み のカードは引き出しに仕舞いました。
そして最後に机に残ったのは 1、今すぐ取り組むべき悩み のカードで、それもほんの数えるほどしかありませんでした。
そこでカーネギーは大きな発見をしました。
「今すぐ取り組むべき悩みは、たったこれだけだったのか~!」
つまり、悩みの数の少なさと、今対応すべき課題がはっきり見えてきたのです。
カーネギーは自殺のことなどすっかり忘れてしまい、気分一新、急に腹が減って、その夜は奥さんと食事に出かけたとのことです。
私たちの不安や不満は、種々多様な問題を複合的に抱えており、それが獏とした悩みになっていることが多いようで、特に 3、自分には解決できない悩み が悩みの核となっていることが多いようです。
どうでもいい悩みはどんどんゴミ箱に捨てることが、悩み解決の重要な手掛かりかもしれません。
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