私は昭和18年といえば戦争ど真ん中の激動の時代に、石川県は加賀平野の見渡す限りの水田地帯の兼業農家に生まれました。
そんな田舎は時代の流れから遠く取り残されるため、古い農家の因習の中で育てられました。
次男坊ですからこの村から離れることになる宿命にあるわけで、叶わぬ夢だろうけど東京さ出て、華やかな仕事にでもつけたらと、霊峰白山に向かって願をかけていました。
(絵の風景は白山と手取川です)
それがあろうことか、東京は銀座に本社を構える情報産業の花である広告代理店の電通に入社することとなりました。
田舎育ちで純粋培養された私は、カバンひとつで夜行列車に乗って東京に向かいました。
そしてその東京は、カルチャーショックの洗礼を受けるのは当然ですが、それ以前に方言がひどくて、数か月はほとんどしゃべることすらできませんでした。
それからの私は、刻々変化する時代の中を、フルスピードでかけぬけた、そんな印象でした。
私はそこから学んだことは、時代は絶えず変化し、自分自身もその変化に立ち向かうことは、なんと楽しいことかと自覚したことです。
だから、これからの私の残り少ない人生後半は、平穏な人生ではなく、激動の波が来ることをワクワクしながら待っているのです。
変化こそ楽しい! 変化に滅法強い、森田健二郎です。
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