昨年暮れ、妻が突然の入院となり、
結婚50年余りで、初めて一人っきりの日々を過ごすこととなりました。
その時、私には一人では何もできないことを身に染みて感じたのでした。
特に毎朝必ず飲むコーヒーの入れ方さえもわからず、
これからもっと妻を助けなければならないのに、情けないと思いました。
幸い妻の病気も短期間で全快し、
元のピチピチギャルに戻ったのですが、
これからはコーヒー担当は私にして欲しいとの提案に、妻の快諾を得て、
次の日からは覚えたてのコーヒーづくりに取り組み、
「あなたは才能がある!」と褒められるとすぐ調子に乗る私は、
もっと私流なコーヒーの味を追求することにしました。
私はいろいろなコーヒーの粉を買い集め、試飲を繰り返しました。
そして・・・
たどり着いた私流のコーヒーは
森 彦 の 時 間 でした。
「森彦」とは北海道札幌の、路地裏の小さな珈琲店の店名で
店のオーナーである森彦さんは、
産地の選定からこだわりぬいたブレンドを、
たっぷりの豆でじつくり落とす「森彦の時間」ブランドを完成させたのです。
そんな吹けば飛ぶような超マイナーな珈琲店のコーヒーが
至福の時を過ごせる一杯として
コーヒー好きの間にジワジワと広がっているのです。
たとえマイナーでも、
オリジナリティとクオリティがあれば、
メジャーへと開花していくチャンスがあるのですネ。
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