TVを観ていると、日本のオリンピックの選手たちは「楽しんできます!」という言葉を残して試合会場入るのですが、ちょっと前まではそれは「頑張ります!」という言葉でした。
「頑張ります!」と「楽しんできます!」、これは流行言葉としてそのように変化しただけでなく、実力を発揮するための大きな「差」があると私は思っています。
ボボボ・ボクあがっちゃって
自分が犬なのかパンダなのかも、わかんなくなっちゃった~
私は元来極度のあがり症で、人から指摘されるほど緊張が出て外に出てしまう、そんな根暗で気弱な性格でした。
ですから大勢の前でのスピーチや、偉い人に説明しなければならないときは、数日前からスピーチの練習をするものの、とても憂鬱でした。
ところが私の役職が上がるにつれ、その地獄のスピーチが増え続け、ある時一大決心をしました。
地獄のスピーチと思わず、いっそのこと開き直って、ワクワクするパフォーマンスの場として徹底的に楽しもうと自己暗示に賭け、それが苦しみ続けてきた地獄から脱出する唯一の道と自分に言い聞かせ続けました。
すると成り切りの早い私は、それが天国のスピーチに見え始め、待ちきれないほど楽しいものに思えてきました。
そして自信たっぷりで会に臨み、ユーモアを交えたそのスピーチは(自分で言うのも何ですが・・・)実に素晴らしく、笑いと拍手も起こり、お褒めの言葉もいただきました。
それを契機に私のあがり症は、すっかり消えてしまいました。
つまり「頑張ります!」では緊張によって能力が委縮し、「楽しんできます!」は、能力が全開するだけではなく、その笑顔から思わぬ効果を生み出すこともあるのです。
受験のシーズンですが、試験会場へ向かうお子様に、「頑張って!」と言わずに、「楽しんできてね!」というようにしたらいかがでしょう。
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