後期高齢者となったのわが夫婦の楽しみのひとつは、車での小旅行です。
とはいえ世間様が休みで賑わっている時は外出を避け、休日が終わり世間が仕事に戻る時、初めて出かけることにしています。
というわけでお盆の喧騒も終わった17日は金曜日でもあるので、箱根に出かけることにしたのですが、なんと西湘バイパスのPAは車の長い列で入れず、箱根に入ると長時間のノロノロ運転、芦ノ湖の海賊船は満員で沈没しそう・・・と、完全にアテが外れました。
それは時代は静かに価値観の変化が起こっており、それを言葉にすれば「モノからコトへ」のマーケティング戦略のABCを、渋滞の車の中で改めて痛感させられました。
ただいま充電中!(ウソです)
モノの変化として
最近の消費者は全般的に「物欲が希薄」になってきており、その表れとして高級品やブランド品の売れ行きの不振が続いています。
デパートや高級店、そして従来型スーパーまでもが苦戦し、逆にこれで充分とばかり、リーズナブルな価格のユニクロやニトリが活性しているのがその証拠です。
コトの変化として
知性や感性などのソフト面での自己実現の要望が高くなり、たとえば趣味を深化させるコト、旅をするコト、体を健康にするコト、人間関係を豊かにするコト、もう一度学びなおすコト・・・そんな「コト」への自己投資のニーズが高まっています。
つまり消費者は同じお金でもモノよりもコトへの消費を多くする、逆にビジネスの視点から見れば、モノを売る業態は苦戦し、コトを売る業態は繁盛するということになるのです。
前記の箱根の件ですが、その前提となるのがコトを求めた旅人の絶対的な増加にあり、外人旅行者の増加だけでなく、日本人の国内旅行もそれ以上に増加し、あの日17日は猛暑から一転秋の爽やかな風が吹くことにより、なにはともあれと多くの旅好きが箱根の旅を目指したのではないでしょうか。
「モノからコトへ」それは一過性の流行ではなく、その潮流は私たちの生活の隅々まで浸透していくと思われ、不動産業界も変化を余儀なくされそうです。
たとえば「家」は「コトを実現させるための拠点」としての視点から不動産を見直すことで、新しい販売促進策が見えるのではないでしょうか。
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