不動産屋さんの選び方

もしあなたがご自宅を売ろうとすると、どちらの不動産屋さんに頼みますか？

Ａ、全国的に名の通った大手不動産屋(の地元支社)さん。
Ｂ、地元の不動産屋さん。

これは不動産仲介業といい、売り手と買い手の契約が成立したとき不動産屋さんに既定の手数料が支払われることになるのですが、同じ不動産会社が売りと買いの仲介を一手に引き受けた場合、既定の手数料が全額支払われ、これを業界用語で「両手」といいます。
しかし実際は一手引き受けよりも、売り手側の不動産屋さんと、買い手を見つける不動産屋さんが別々の場合が多々あり、売り手側の「片手」と、買い手側の「片手」とは、それぞれ「両手」の半分半分の手数料分配となるのです。

ここがポイントですが、売り手側の仕事よりも、買い手側のお客さんを見つける仕事の方が圧倒的に大変なのです。
なぜならお客さんにとっては人生最大の買い物ですから、たくさんの物件を見て納得し決断するまで、不動産屋さんの営業部員は丹念にそして長いお付き合いをすることになるからです。

実はこのブログの最初の質問の現状は、これまでは多くの売り手側のお客さんは、Ａの大手の不動産屋さんに依頼しているのです。
お客さんにとっては大変な財産を処分するわけですから、知名度や信頼度、そして安心・安全を求めて名の通った大手の不動産屋さんに依頼するのは当然なことかもしれません。

これからが不動産業界のからくりのお話です。
大手の不動産会社は知名度を生かして多くの売り手側のお客さんを確保するのですが、自社内で手間暇かかる買い手側を探す仕事は非効率で面倒ですから、買い手探しを地元の不動産屋さんなどの中小の不動産屋さんに下請けしていたのです。
大手企業は効率の悪い仕事は下請け企業や孫請けに下ろすのは常套手段ですから・・・。

                 大きいだけで、中身のないものもある！            

しかし売り手側のお客さんの立場に立てば、出来るだけ早く、出来るだけ高い価格で、そして質のいいお客さんに買ってほしいのが目的のすべてです。

それからは私の提案です。

それならば最初から、額に汗して、足を棒にして、買い手探しに全力を尽くす、地元の不動産屋さんに依頼するのが最も賢明な方法なのではないでしょうか。