「裁量労働制」の法案が国会ですったもんだしていますが、この法案が成立すれば湘南の不動産業に追い風が吹くという、まさに風が吹けば桶屋が儲かるような話をします。
裁量労働の説明の前に、「労働」とは何か?について押さえようと思います。
法律的視点からの「労働」とは、定められた場所で、定められた時間、上司から指示された仕事をすることを言います。
たとえば明日までに完了すべき仕事が深夜までになりそうなので、自宅に持ち帰ってする場合、自宅は定められた場所でないため、それはタダ働きとなります。
のろま社員が時間内でできる仕事を残業にまで伸ばした場合、定められてした時間を超えて労働したことになり、時間外(残業)手当が支給されます。
そのようにこの法律にはいろいろ矛盾があり、その上通信技術が飛躍的に向上し、職業の多様化にふさわしい労働形態として「裁量労働制」が注目されているのです。
それでは「裁量労働」とは何か?についてお話します。
労働時間とその成果や業績が必ずしも連動しない職種、たとえば専門職や創造的な仕事は、何処でやろうが何時やろうが、成果がでればそれを労働したことにするというのが「裁量労働制」です。
つまり裁量労働制を平たく言えば、成果さえ出せば、働く場所や、働く時間・その長さを本人に任せる制度ですが、それはどの職業にも適用されるのではなく、その範囲は研究、開発、情報処理、出版や取材、デザインや設計などの頭脳や感性、創造を要する職種に限定されることとなります。
裁量労働は眠たい時も自己裁量、マウスを枕にグ~グ~グ~。
A氏は情報処理システムを任務として裁量労働での雇用契約をしていますが、東京の会社へは週2回の会議と人間関係深化のために出勤する義務があり、それ以外は自宅での作業となります。
そのためちょっと無理をして神奈川県葉山の海のそばの白い家を購入したのは、住環境を重視したからです。
波の良い日はサーフィンに興じ、自然豊かな山を家族や愛犬と散策し、仕事は潮騒を感じながらパソコンに向かっての作業と、インターネットでの報告・連絡・相談により、なんら支障がないどころか、会社に勤務していた以上の成果が得られているとのことです。
そして最も大きな成果は、その日々がより充実した人生への手ごたえを感じたことです。
これからは毎日の通勤でないため東京圏に程よい距離でも平気平気♪、自然豊かな湘南こそ、最適な裁量労働の仕事場かもしれません。
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