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健二郎日記

ちょっぴりさ加減

カテゴリー:
  • 2018年05月09日

現役時代に商品開発の仕事を数多くこなしてきました。
広告代理店に勤務していたのですが、代理店の仕事は広告や宣伝だけでなく販売促進の全般が作業領域ですから、商品開発の仕事もその領域で、それは難しい反面とても面白い仕事でした。
クライアントからはほぼ製品が出来上がっており、それを商品化する、つまり消費者のニーズや嗜好、時代のトレンドのを踏まえてのネーミングやパッケージデザインがその仕事の大半でした。
その中でも特に食品関係のクライアントからのオーダーが多く、それだけ食品企業は新製品のヒット化が業績を大きく左右することをつくづく感じました。
振り返れば、私たちの提案したいくつかの商品が世に出ましたが、イチロー選手のような3割バッターには程遠い、汗とため息が残ったそんな商品開発の仕事でした。

そんな体験の中から学んだことがあります。それは

食品の新商品のコンセプトは、「新・保守的」でなければヒットしない ということでした。

          このファッション、ちょっと革新的過ぎたかしら  

着飾るファッションや種々のサービス商品ならいざ知らず、食品に限って言えば、食品は直接口に入れ体の中に入いるものですから、消費者は新しい食品に関しては非常に用心深くなるのです。
だから新製品の基本は保守的でなければならないことが前提条件となります。
基本は保守的ということは、私たちが長い間食べ続けて飲み続けて、知り尽くした定番食品であることや、伝統食品としての長い歴史と文化の中で培われてきた食品のことです。

しかし新製品ですから、新しさがなければ新製品とは言えません。
結論として「ちょっぴり新しさがある既存的商品」のことで、その「ちょっびりさ加減」がヒット商品のポイントとなるようです。

                                                              ●

ブログでこの話をテーマにしたきっかけは、ある方が鎌倉で小さな飲食の店を開きたいと相談され、その参考になるかと思い書いた次第です。

その鎌倉の商店街を歩くと次々に新しい飲食店が開店し、そのいくつかは撤退し、また新しい店がオープンする・・・。
その目まぐるしい栄枯盛衰を見ながら、飲食業と食品の新製品開発の違いがあるのですが、共通する部分が多く、飲食店にもその「ちょっびりさ加減」が重要なポイントになると確信しています。

 

 

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