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健二郎日記

わが町 小坪 

カテゴリー:
  • 2018年09月30日

私たち一家が逗子市小坪に引っ越して20年近くになりますが、引っ越しでの最初に驚いたのは「回覧板」が回ってきたことです。
というのもこれまで東京・千葉・逗子と居を変えてきましたが、そんな回覧板なぞ見たこともなく、この町は古くからの伝統がいまだに残っていることをその時知ったのです。

鎌倉に隣接する小坪の歴史は古く、相模湾の入り江に面しているため鎌倉時代から漁業として生業を立てていたようで、住民の結束は固く回覧板はその一例で、いまだにその名残りが随所に残っていました。
このような方を(失礼ながら)「小坪原人」ということにします。

一方で、もう戦後から20年以上経て高度成長期に突入した日本は、首都圏を中心として圧倒的な住宅不足に陥り、そこで目をつけられたのが、都心にも近く海に面したこの小坪もそのひとつで、小坪地区の山はことごとく削られて、その上が住宅団地と化し、その中には日本屈指の高級住宅地も作られました。
削り取られた土は海を埋め、それもおしゃれな住宅団地と化しました。
都会感覚の人たちを「小坪移住人」と呼ぶことにすると、私もその一員ということになります。


           下が原住民で上が移住民だけど、とっても仲がいいのです。          

私は数年前順番だということで仕方なく小坪区会の理事をやらされたことがあり、何回かの理事会に出席したのですが、小坪移住人は地域への愛着が低く、その反対に小坪原人の方は高いため、必然的に大半の理事を小坪原人が占めることになり、会議の内容も小坪原人の生活文化が中心となりました。
その時しみじみ小坪原人と小坪移住人の文化や意識の違いを思い知らされたのです。

私は北陸の田舎で生まれ育ちその後上京したのですが、その文化のギャップは驚くほど大きく、必死に努力してなんとか東京人の色に染まろうとしたのですが、この町には小坪原人と小坪移住人がそれぞれ違う色を持ちながら、それが混ぜ合わせて混色となるのではなく、それぞれの色を鮮明に保ちながら平和に共存していることが、この町の魅力だと思っています。

 

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