約20年前、現在の家を買う、それも何の準備もなく衝動買いしたお話です。
私の前の家は、JR逗子駅の改札口から280歩のところにあり、東京の会社までの通勤には便利で、まさに家と会社の往復の日々で馬車馬のような生活でした。
その駅前の家も購入してから20年も経てば修繕の必要も出てきて、壁を塗ったその匂いが収まるまでの間ドライブすることにし、そんなあてもないドライブの中で、中古住宅展示の赤い旗を見つけ、時間つぶしにちょうどいいとばかり見学に入ったのが、今の家との出会いでした。
その家は小坪の高台にあり、海が一望に広がり、敷地も広く、家もしっかりしており、約30分ほど見学する中で、わたしの心の中は大きく変わりました。
ヒヤカシ客のつもりが、100%の本気客に変わっていったのです。
そしてその判断を妻に耳打ちすれば、妻は力強くうなづいてくれたので、私は「この家買います!」とその場で営業の方に宣言し、手付金として持ち合わせたお金を渡しました。
私たち夫婦は逗子駅前の家(前の家)をなんとなく終の棲家と決めていたため、新しく家を買い替えるなんて考えたこともなく、当然ながら資金のことも考えていませんでした。
しかし私の心の中に徐々にではありますが「このままでいいのか?」という疑念が広がってきました。
私は22歳で上京し仕事という一本道を走りつづけ、50歳を過ぎたあたりでこれから先もこの延長線の人生を走り続けるのではなく、今までとは違う新しい第二の人生があるのではないかと思い始めていたのです。
第二の人生はどんな人生がいいか? 何をしたらいいのか? 生きがいは何なのか?
あれこれ考え、ぐずぐす悩む方法もありましょうが、振り返れば私は人生の重要な選択を衝動的に決めていた、それが私の性分かもしれません。
そして私は家を衝動買いすることで、強引に第二の人生の扉を開けたのでした。
結論から言えば、衝動買いしたその家は、第二の人生の舞台そのものでした。
今は第一の人生にはない、新しい第二の人生を謳歌しているのですが、家という住環境が人生にとても大きく影響していることを実感しています。
それではどのようにした第二の人生が作られたのか、それは次回のブログをお愉しみに・・・。
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