メニュー

COCO-HOUSE(ココハウス):鎌倉・葉山・逗子など湘南の不動産・賃貸・住宅情報が満載!

  • お問い合わせ
  • ログイン
健二郎日記

スズメの満員御礼食堂

カテゴリー:
  • 2017年11月28日

 

愛犬モモタロウを亡くしてから3年も経つのに、今だにその喪失感から抜け出せない私たち老夫婦ですが、それでは新らしいワンちゃんを飼えばいいのではないかとお思いでしょうが、夫婦とも70半ばともなれば、ワンちゃんが15才になれば私たちは90才を過ぎるわけで、ワンちゃんの一生に責任が持てないために飼えないとあきらめました。

そんなわけで「わが家も寂しくなったナ~」とぼんやり窓の外を見つめていると、バルコニーに数羽のスズメが遊んでいるのが目に入り、パンの切れ端を置くと、ほどなくスズメたちがつつき始めました。
その姿を見て、突然!スズメをペットとして餌付けしようと思い立ったのです。

わが家の居間は6帖ほどのバルコニーと床続きとなっており、そのバルコニーに接するように太い常緑樹の木があるのですが、その木の枝ぶりのいいところに、日曜大工の粋を結集して、30㎝四方の餌箱を設置しました。
餌として、お米やポテトチップスなどもトライしましたが、安定供給と栄養のバランスから市販の小鳥の餌をあてることにしました。
そして設置の初日目は4.5羽のスズメが餌をつつき、2日目は10羽程度、3日目以降今日までの2年半は定休日なしのスズメの満員御礼食堂となりました。

しかしほどなく幸福なスズメ食堂に招かれざる客があらわれました。

わが家は木々に囲まれており、そこに生息する台湾リスがその招かれざる客で、ちょっとしたスキに餌の横取りを覚えてしまったのです。
バルコニーに飛び出して追い払うのですが、そんなことでひるむような輩ではなく、私とリスとの仁義なき戦いが始まったのです。
そのため餌箱にプラスチックのフタを設置し、外出や監視外の時はフタをするのですが、フタを開けている間はスズメの食堂開店時間、おいしそうに食べる姿を見ながらず〜っとリス対策として監視をし続ける、そんな日々が1日1時間(以上かも)×2年半も続いています。

考えてみれば、絵を描くことを犠牲にし、テレビや雑談も上の空で、妻からの小言を聞き流し、自分のやるべき仕事を後回しにし、ひたすら巣箱を見つめ続けることになったわけです。

その時間は私とペットのスズメちゃんとが幸せを共有する、充実の時間なのです。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です