聖地、そして聖地。

聖地巡礼という言葉がありますが、

ここ最近では、純然たる意味合いよりも

例えば、映画やドラマのロケ地巡りという方が、

分かりやすいかも知れません。

しかしながら、その熱狂的なファンはただロケ地を

巡るという感覚ではなく、「聖地」と呼べるほどの

ものがあるのではないでしょうか？

今日ここに紹介する聖地は、そのような意味のほかに、

私にとっては、好きな建物を設計した建築家繋がりという

点に重きを置くことになります。

いままでも、そこがその聖地（ロケ地）であることは、

自前の情報網からも確認していましたが、

この度、そこがなんと地元の建築物で、とても好きだ！と

公言して止まない「旧県立近代美術館」を設計した、

「坂倉準三」さんの設計した建物が建つ所でもあったのです。

「坂倉準三」と言えば、かのル・コルビジェのお弟子さんとして

有名ですが・・・

その「旧近代・・・」については、ぜひ、こちらを↓↓↓

「県立近代美術館が蘇る！」（鎌倉文華館鶴岡ミュージアム）

（画像をクリックすると拡大するように再編集しています）

では、そこはどこで、何の聖地かと申しますと・・・

鎌倉市手広にある、「東レ基礎研究所」（今は研究センターという

名称に）です！

広大な丘陵地に芝生を敷き詰め、緑豊かな敷地に建つ、

研究センターの建物は、１９６２年に「坂倉準三」さんの

設計によって建てられたと・・・。

そうです、画像を見てピン！と来たあなたは、相当なファンです。

私は、３０年ほど前にこちらの研究所近くに所帯を持ち、住んで

いたこともありますが、仕事柄それ以前からも研究所の前を

通り、彼方に見える建物と芝生の敷地を見るたび、そうじゃない

かな～って思いながら、住んだ契機に東レの社員の奥様方に

（子供同しを通じたママ友関係で）もしや？と聞いたところ、

あっけなく「そうそう、そうだよ」「そうらしいね」と

答えが返ってきました。

まあ、旦那さんたちも、私と年代が近いせいがあったかも

知れませんが・・・

そう、ここは最初のウルトラマンの最終回のロケ地であります。

最終回、宇宙恐竜ゼットンにウルトラマンが倒される、という

当時の少年少女にとっては、大変ショッキングなことで、

当然に聖地と言える場所になり得ることでしょう。

しかもそこの建物が、「旧県立近代美術館」を設計した、

「坂倉準三」さんが設計したと知り、今更ながらに

鎌倉という土地への思慕がつのることとなりました。

子供ながらに、TVで見たあの建物が、もの凄く印象に

残っていたのでしょう。

ウルトラマンが倒された場所（聖地）として・・・。

それにしても、当時の最先端の近未来感を感じさせる

建物や場所をロケ地として探し出し、交渉をした

円谷プロの作品に対する熱量も、凄まじいものを

感じますし、ロケ地として提供することが出来た、

（今でこそウルトラマンは、市民権を得ていると

思われますが、当時は子供向けの特撮ドラマと

しか思われていなかったのでは・・・？）

東洋レーヨン株式会社の、懐の大きさに驚いています。

ウルトラマン　坂倉準三

・・・これにより

ここは私にとって、ダブル聖地となりました。

鎌倉に限らず、湘南や横浜は、映画やドラマのロケ地として、

数えきれない聖地が存在すると思います。

今回は、ウルトラマン（シン・ウルトラマンの公開が待ち遠しい）

と、好きな建物を設計してくださった建築家さんという、

コラボレーションではありましたが、今後も、折に触れ・・・

何かきっかけが・・・

思い出したら・・・

ご紹介して行きたいと思います。

by  ケンシロウ

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