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ケンシロウ日記

「新鎌倉」? 大船田園都市開発? vol.3

カテゴリー:
  • 2021年02月01日

こうして「大船田園都市開発」は、なくなってしまいましたが・・・

 

その「大船田園都市株式会社」が建築分譲した建物が、こちらに今も残っています。

(今回も画像は拡大してくださいね)

大船2丁目に建つ 小池邸

表札が映っていますが、「小池邸」として、

鎌倉市景観重要建築物等第14号に指定されていますので、

あえてモザイクはかけません。

 

 

敷地前面にある、指定銘盤。

写真を拡大すると・・・

大正10年頃、大船地区の歴史に大きな影響を及ぼした、大船田園都市構想によって・・・

・・・この建物は当時の住宅の現存例として大変貴重・・・

 

 

そして盤の下の方には、建設年 昭和2年

設計・施工者名に「大船田園都市株式会社」と表記されています。

 

田園都市計画の消滅を惜しんで、昭和の初めころからご商売をしていた、

または、始めたご店主さん、院長先生が、屋号に「田園」を

付けたのでしょうか?(これは個人的に想ったことですが・・・)

 

すみません、結論めいた話にはなってないですね。

 

 

 

 

 

その後、「東洋のハリウッド」を目指したとか目指さないとか?で、

 

松竹株式会社が、撮影所を東京蒲田から、大船に移し「松竹映画都市株式会社」を

設立しました。

 

1935年(昭和10年)のことであります。

 

約9万坪の敷地が、「田園都市計画構想」の頓挫により、東京と郊外を結ぶ、

「大船」という好立地に目を付けた松竹は、ここを買収していったという訳です。

 

松竹大船撮影所では、映画監督の小津安二郎さんが、「東京物語」などの多くの映画を製作、

独特の撮り方は、「小津調」「大船調」と呼ばれ、その系譜は山田洋二監督の代表作、

渥美清さん演じる寅さんで有名な「男はつらいよ」シリーズなどを生みました。

 

やがて、日本映画が斜陽期を迎え、松竹作の映画が少なくなっていきました。

当然テレビドラマなども作られ、私が知っているものとしては、現千葉県知事の

「森田健作」さん主演の、「俺は男だ!」でしょうか?

相手役ヒロインは、「早瀬久美」さん(もちろん今でもお綺麗です)

 

「東京物語」でお父さん役をしていた、「笠智衆」(故人)さんが、森田健作さんの

おじいちゃん役で出ていました。その数年後、私が高校生の頃、大船駅付近で

笠さんをお見かけしました。

 

撮影所があったころは、大船の街に俳優さんや、スタッフさんが多く、出歩き、

食事やお酒など、社交の場としても発展した時期があったようです。

 

区画整理された直線的な道路が東に延び、現在は「芸術館通り」と呼ばれる

通りと並行して、「松竹通り」がありました。

 

「鎌倉シネマワールド」なる、テーマパークのような施設を作ったり、

ショッピングセンターを誘致したり・・・

 

やがて、松竹さんはその敷地を「鎌倉女子大学」さんへ譲ります。

現在は、イトーヨーカドーなどの施設と、その奥は、広大な

大学のキャンパスとなっています。

 

それでも、いまでも残る「松竹前」の交差点。

交差点の先に見えるイトーヨーカドーさんの

奥の方が今は大学です。

 

ちょっと分かりにくいので、寄りで撮りましたが

信号機にかぶっちゃってますね「松竹前」・・・

 

「鎌倉女子大学」のキャンパス入り口には、撮影所にあった

大きな松が移植され残されているそうです。

そして、これは意図したことなのか?は、定かではありませんが・・・

 

キャンパスに隣接し、鎌倉市の「鎌倉芸術館」があります。

その中庭には、竹林が配されています・・・。

 

by  ケンシロウ

 

 

 

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浦島 賢志郎

浦島 賢志郎
業界暦38年
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